持っててよかった、ドミニオンマニアックス
ドミニオン日本選手権の予選で、俺はたまたまそのサプライに遭遇してしまった。
「やめてください、お願いですから……」哀願するプレイヤーを取り囲むように
「いいじゃねえかぁ、策士ループくらいキメてもよう!」と3人の木ドミプレイヤー
「……やめないか、木ドミ勢」思わず、口をついで出てしまった挑発の文句。もう後には引けない
逆上する3人の木ドミ勢。鍛冶屋ステロに手をだしたやつもいる
ならば……と、俺は左手で懐からドミニオンマニアックスを取り出す
「民兵アタック!」俺はすかさず、正面の鍛冶屋ステロをしていた木ドミ勢に民兵を叩きこむ。悶絶し、金貨も変えない木ドミ勢
「望楼ガード!」返す望楼を、大使大使スタートした性格の悪そうな木ドミ勢に叩きこむ。相手の大使が手札で被り望楼が対応していく
「書庫カウンター!」もう一人の民兵を書庫で砕く
「エクストリーム・魔女!」残るひとりのお金プレイを断ち切る
一撃必殺。
一瞬にして、俺を取り囲むように倒れ悶絶する血ダルマが4つできあがった
「次からは、相手を見て喧嘩を売ることだな……」
得点で緑色に染まったデッキを仕分けしながらそっと、俺に勝利をくれたドミニオンマニアックスにつぶやいた
「持っててよかった、ドミニオンマニアックス。」