溜まり場な俺の部屋 紹介

溜まり場な俺の部屋


そんなわけで、溜まり場な俺の部屋の紹介です。
結構前から紹介しておきたいなーと思っていたのですが、結局ずいぶんかかってしまいました。
昔、「お兄ちゃんとの大切な想い出」を紹介したのの第二弾とも言えます。こちらも超絶オススメなので、是非読んで欲しいですね。
下から順番になっているので、下から順に読んでみてほしいです。


前回のが割とガチガチのストーリー系だったのに対して、こちらはいわゆる「VIP系小説」の形態をとってます。具体的にいえばまおゆうとかと同じ形態。

俺の部屋を溜まり場にする、隣の部屋に住む女の子と、階下の部屋に住む姉妹。
そしてその家族や友人の織り成す、ぬるい日常を綴るスレです。

テンプレの紹介文だけど、内容としては本当にこの通りで、物語のジャンルでいうなら"日常系"。
適当にネットサーフィンしていたら出会った話なんだけど、これがまた出来が良い。"日常系"はストーリーで魅力を出す事が基本的に出来ないから、"キャラクター""雰囲気"で勝負する事になるんだけど、これが素晴らしい。
主人公=「司」の魅力的なキャラクター、幼なじみで家族ぐるみなつきあいなお隣さんの「隣」、下の階に住んでいる姉妹「姉」「妹」を中心に、隣や妹と同年代の「長」「高」「明」に魅力的な母親父親。
ちょっぴり(かなり?)オタクな司くんと、これまたオタクな隣と、そんな二人の周りに集まる人達。
とてもよく出来ているので、日常パートの掛け合いが非常に面白い。ネタとしてはサブカルネタが多く、またエロゲネタ等もかなり有るので多少そこらへんの知識は必要だと思いますが、そもそもここを見ている人には問題無いでしょw

隣「ただのカレーには興味ありません」 司「この中で激甘カレー、激辛カレー、ハヤシライスがいたら」 高「あたしのところに来なさい、以上」

この作品が何に似てるかっていうと、ゲーム「この青空に約束を」の雰囲気にとてもそっくりです。
というか隣とこんにゃくの静のキャラクターがかぶりすぎなんですよ!脳内でも完全に同じ声で再生されてた!
ちなみに作中にもこの作品の話が出てきます。というか歌ってますw
そんなわけで「この青空に約束を」が好きだった方にかなりオススメです。


基本的に一番のメインは隣とベタベタしてる部分です。隣とベタベタしてて、姉と妹が集まってきて友人たちも集まってきて。
そのうち何人も司の事が好きで、な典型的ハーレム話……なはずなんですが、なんというかこれが全然嫌味じゃない。
隣が可愛すぎるので生きていくのが辛い。本当にそんな感じ。隣がとにかく可愛くて可愛くてたまらない。
そもそもスタートは二人がお隣さんで幼なじみで一緒に居たところから。基本的には司は一貫して隣が好きで。
だからこれは、基本的には司と隣の物語。

隣「………だって、司くんのキス、気持ちーんだもん……」

隣「乙女のスイッチは無闇に押しちゃいけません」

でもそこに、下の階の「姉」「妹」が絡んできて、二人の交友関係も広がってきて。

姉「先輩はだんだん好きになーる好きになーる」

妹「好きな人には好きな人がいます。司ならどうする?」

そしてさらに別の友人たちも絡んできて。

高『ブラジリアン柔術を少々』

明「私も焼き殺したい!」

長『フフフ、詳しく知りたいなら私にご飯を恵むのでス』

多少複雑な関係になったり、なんだか不思議なつきあいになたりで、助けたり、助けられたり、救われたり、救ったり。
そんなむず痒い青春がこの作品には詰まっています。

母「まあいいや、避妊さえしてくれれば」
俺「生々しいこと言わないでください。そういうんじゃないです」
母「ふぅん、まあいいけどねー」

もちろん学生組も魅力的ですが、この話に出てくる大人たちも凄い魅力的。
登場するのは基本的にそれぞれの家族の親御さん、そして行きつけの店のマスターですが、どの人たちもとてもとても魅力的で、是非近くに居てほしいと思う人達。

秀「男はカッコつけて生きろ。じゃなきゃカッコ悪いぞ」

日常系なので、ストーリーがガツガツ進むわけではないけど、でも少しずつ、進んでいく。それは現実に合わせて報告するという形態を取っているから。現実は進んでいく。
幸せな話ばかりじゃない。辛い話も多い。楽しい話ばかりじゃない。悲しい事もある。

長「…………何も聞かないんですか?」
俺「…………」
長「……こんな真夜中に呼び出されてのこのこやってきて、
  飲み物おごらされて、何も聞かないんですか?」
俺「…………」
長「何も聞いてくれないんですか?」

姉「…………はっきり言って、泣きそうです」
俺「…………」

隣「……ねえ、司くん」
俺「んー?」
隣「…………別れよっか」


きっとこの空の何処かで、司と隣は今日も仲良く過ごしている。
そう、信じています。……信じて、います。