グリザイアの楽園 感想

終わりました。
2011年の「グリザイアの果実」発売から2年。間に「迷宮」を挟んでの三部作が、ついに完結しました。


ってわけで「グリザイアの楽園」を中心とした「グリザイア」シリーズの感想です。
過去の「グリザイアの果実」の感想は以下。


グリザイアの果実 感想


この時「早くでろよっ!」って叫んでた続きがついに完結したわけで。感無量です。
ネタバレ無しで語ることなんて有りません。最初っからネタバレ全開で行きます。



ってわけで、雄二が捕らわれて?終わった「迷宮」からの続きです。


いやもう、ここで話すのはほとんど一姫のことですよ。この作品は結局そこに集約されると思ってます。
まあ、誰もが想像した通り、地下の教授=一姫だったわけなんだけれども。
や、確かに五体満足な状態で生きてたら、一姫の性格上当然雄二に会わないとか無いので、そう考えるとこの設定は大変納得なのですが、序盤の雄二との面会シーンから、嬉しさと共にやりきれない思いで涙が止まりませんでした。せっかくの再開なのに、姿はホログラフなんて……。
大規模なコンピューターの中枢になってるのはなんとも一姫らしいですね。いろんなサポートとか裏方としての行動も本当に一姫っぽくて涙出ます。
そしてそれだけに、後半のあの「体も実は残っていた」はとてつもなく嬉しかったです。まだ生きて動いてる一姫が見れる!


で、メインストーリーとしては半分くらい諦めてる雄二を助けるために、美浜学園ヒロイン組が頑張るって話です。5人の決意から行動に移る流れは本当に美しくて、大変に僕の好みの流れでした。それを助けるのが「タナトス」と名乗る匿名の一姫ってのも素晴らしい。
そして相手が一姫である事に気づく天音。気づいて確かめた天音の嬉しそうな反応にはもう涙止まりません。一番関わりが深い天音がちゃんと気づくのはほんと良い展開です。そりゃ天音は嬉しいですよね。
そこから雄二を救い出すまでの間の力を合わせて巨大な組織に立ち向かう展開は本当に素晴らしい内容でした。まさにこれが見たくて、この三部作をやってきたと言っても良い。
前作「迷宮」に出てきた軍人達にもしっかり活躍の場が与えられるのも良いですね。雄二が培ってきた物はしっかり残ってたんだなーと嬉しくなります。


それだけに、最後のクライマックスの展開は少し残念なものがありました。雄二vsヒース・オスロの最後の勝負!ってことでストーリー上絶対必要な展開なのですが、これがなんとも盛り上がらず、ちょっと悲しいまま終わってしまって……。ヒース・オスロの存在が割と小物で、ラスボスなのにラスボス感が出ず。
スタートから雄二救出までの流れは、点数にしたらほんと100点付けて良いんですが、雄二救出後の展開については正直60点くらいですね。


とはいえ、僕がグリザイアというこのシリーズに求めていたものは概ね満たされたと思います。
素晴らしい作品でした。本当にありがとうございました。こういったゲームがプレイ出来て、僕は本当に幸せです。


あとはとりあえず一姫可愛い。お姉ちゃん超可愛い。ミラクル可愛い。宇宙可愛い。頭良いお姉ちゃん超可愛い。体貧弱になってて超可愛い。貧弱になって上手く動けないお姉ちゃんに色々としてあげたい。僕もお姉ちゃんに甘えたい。